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感情を先取りする

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僕は24歳の頃、会社員を卒業し、独立起業しました。
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「独立」という言い方は、なんだかカッコ良いですが、当時はずっと収入ゼロでした。
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貯金を切り崩し、レッスンをするための体操器具を買い、自分の車に詰め込み仕事に出掛けていました。
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創業時は、三軒茶屋にあるレンタルスタジオを借りて、レッスンをしていました。
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もちろん、お客様がゼロの日もありましたが、スタジオ代は先に払っていますので、お金は返ってきません。
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しかし、そんなことなど気にせず、当時からずっと売れている先生のフリをしていました。
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街を歩いている親子に話しかけて、堂々と「日本一の体操教室なので、ぜひ遊びに来てください」と、自信満々に伝えていました。
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まだお客様など誰一人として、いないにも関わらず…
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最初から、日本一の体操教室の先生になりきっていました。
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そうです。
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感情だけは、先取りしていたのです。
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結局、現実は後から追いついて来ると信じていたので、そのように行動していたのです。
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これからも、理想を現実にするために、感情を先取りして、理想の自分になりきることに決めています。
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