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大城望の過去

僕が日体大を卒業して先生になりたての頃の話です。
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今とは全く逆で、子どもたちのことをとにかく注意しまくり、子どもの自信や可能性を奪ってしまう、そんな最低な先生でした。
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何かあれば怒り、子どもたちの前で怖い顔ばかりしていました。
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その時の僕は、子どもたちのことを変えようとばかりしていました。
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勉強不足だった未熟な大城望は、自分のことなど変えようとはせずに、目の前にいる子どもたちを叱り、それが先生という仕事だと思っていました。
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「なんで子どもたちはこんなに言うことを聞いてくれないんだ！」と泣く泣く読んだ本にこう書かれてあったのです。
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「人を変えようとする人ほど、人を変えられない。自分が変わろうとする人ほど、結果として人が変わる。
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人が変わるのは、本人が変わりたくなった時。皆、他人にコントロールされたくない。」
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僕は衝撃を受けました。
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今まで出逢ってくれた子どもたちに申し訳なくなりましたし、二度と同じ過ちを繰り返すわけにはいかないと、心に誓いました。
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「人を変えたければ自分を変える」
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数年前からいつも自分自身に言い聞かせている言葉です。
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