信じて期待する
この言葉で最も思い出すエピソードがあります。
それは、僕の両親との思い出です。
今から7年以上前、僕は自分の教室を作るために会社員を卒業して、独立起業しました。
最初は、三軒茶屋駅前にあるレンタルスタジオで毎週土曜日の午前中に、週1回だけの体操教室をスタートしました。
実家(埼玉)から、体操器具を車に詰め込み、父と母と僕の3人で毎週土曜日に三軒茶屋のレンタルスタジオに通いました。
もちろん、スタート時は通ってくれる子どもたちは誰一人としていませんでした。
果たしてこの先続けていても、上手く行くかどうかなんて誰にも分かりませんでした。
しかし、父と母は、「あなたのやりたいことなら全力でやりなさい。応援するから!」と信じて期待して、半年間ずっと三軒茶屋に一緒に通ってくれたのです。
重たい体操器具の積み下ろしも、毎週手伝ってくれました。
実は、スタートして半年間で会員になってくれた子どもは『5人』でした。スタジオ代を払ったら毎月ずっと赤字でした。
そのため、僕は様々なアルバイトをして、なんとか生活費を稼いでいくしか方法はありませんでした。
独立起業後の“理想と現実”とのギャップに何度も涙を流しました。
それでも父と母は、僕の背中をずっと押してくれていて信じてくれていました。
レンタルスタジオで半年間やって、たった5人の子どもたちが通う体操教室でしたが、僕は店舗を出店することを決断しました。
会社員時代に貯めたお金をすべて使っても出店費用は足りなかったため、銀行から融資をしてもらい、そして妹からもお金を借りて、なんとか資金を集めました。
テナントの契約も、僕個人では信用が足りずにできなかったため、父の名義で初回の契約をしてもらったのです。
だからこそ、僕には必ず教室運営を成功させなくてはいけない理由があったのです。
今までずっと、信じて期待してくれた父と母のためにも、来る日も来る日も子どもたちと保護者の方々に全力で向き合い続けました。
僕が今、最も尊敬する人は「父と母」です。
父と母が、創業時に信じて期待してくれていなければ今の“おおしろキッズ”は存在していません。
だからこそ、僕はこれからも父と母から教えてもらった“信じて期待すること”を目の前の子どもたちやスタッフたちへも実践していきます。