僕、子どもたちの前で泣きました
今年の7月にキッズフォーユークラブに入会した、女の子がいます。
彼女は、自分の苦手教科である、「体育」を克服するために、僕の体操教室を選んで入ってくれました。
彼女との出会いは、6月28日(木)でした。
僕がマンションのポストに投函したチラシを、お母さんが手に取って見てくださり、お母さんと2人で体験レッスンに来てくれました。
彼女は、とっても優しくて、とっても笑顔が素敵で、とってもお話が上手な女の子です。
僕は、彼女が体操教室に来るといつも聞くことがあります。
「今日は小学校で楽しいことあった?」
すると、いつも学校であった楽しかったこと、お友達と遊んだこと、嬉しかったことを話してくれます。
いつもは笑顔で体操教室に入ってくるのですが、たまに笑顔がなく暗い表情で入ってくることもあります。
それでも、僕は彼女に質問をします。
「今日も小学校で楽しかったことあった?」
すると彼女は、
「今日は嫌なことがあったんだ」
と僕に教えてくれます。
「そうだよね。それは嫌なことだったよね。でもね、きっと良いところや、楽しかったことを探そうとすれば必ず見つかるはずだよ。」
「だから、良いところ探しの達人になろう」
僕は、毎週、彼女に語りかけていました。
彼女には、どうしても達成したい目標がありました。
それは、
逆上がり…
僕は、彼女が逆上がりができるようになるために毎週たくさん鉄棒のレッスンをしました。
彼女は、一生懸命に練習をして少しずつ上手くなっていきました。
しかし、あとちょっとのところで逆上がりが出来ません。
あと、ちょっとで逆上がりができそうな状態が3ヶ月、いや、もっと続きました。
僕は彼女にこう言い続けました。
「絶対にできるようになるよ」
「諦めないで一緒に練習しようね」
「先生は、できるって信じているよ」
毎週言葉をかけました。
しかし、できるようにはなりませんでした。
彼女は、時々、イライラしている態度や、僕の話を素直に聞き入れられない日もありました。
きっと彼女は心の中でこう叫んでいたでしょう。
「なんで、こんなに練習しているのに、逆上がりができるようにならないんだ」
「なんで、他の人は簡単にできるようになっているのに、私だけ…」
「先生は、必ずできるって言ってるけど、もう私、諦めたいよ」
できない自分にいらだっていました。
そんな彼女の様子を見て僕は、世界一の体操教室として、そして、プロの体育指導家として、必ずできるようにして彼女の自信をつけさせてあげたいと強く想いました。
「できたら必ず彼女は変わる」とわかっていました。
「なにしてるんだ、大城望!!」
「お前が彼女を救え!!」
「もっともっと彼女のことを信じて信じて信じ抜け!!」
僕の心の中で、もう一人の自分が叫びます。
「今日こそ必ずできるようにさせる」
彼女は、今日、立ちブリッジもできるようになり絶好調な様子!!ニコニコ笑顔です!!
「逆上がりも今日必ずできる」
僕は確信しました。
彼女はいつも通り鉄棒の前に立ち、「できる、できる、できる」と言いました。
1回目、もう少しのところでやっぱりできません。
そして、仲間の女の子に力をもらいハグをしてもらい応援してもらいました。
そして、もう一度「できる」と声に出して言います。
すると、、、
「よっっしゃあああ!!!!!!」
逆上がりが生まれて初めてできたのです!!
彼女と一緒に喜びました!!!
抱き合いました!!!
彼女のお母さんの方を見ると、泣いていました。
「僕のことをこの何ヶ月もの間、信じてくださりありがとうございます」と言い握手をしました。
僕は彼女と出会って5ヶ月間ものあいだ、彼女の目標である逆上がりをできるようにさせてあげることができませんでした。
彼女は、相当辛くて苦しくて悔しかった時も毎週、僕の体操教室に笑顔で通ってくれていた。
やっと彼女とお母さんとお父さんの努力が報われた時でした。
僕は、彼女との5ヶ月間を思い出し、涙が堪えきれず泣いてしまいました。
子どもたち、保護者の前で泣きました。
だって、悔しい期間が長かったから。
彼女の「できない」を「できる」に変えてあげたかった。
それが今日、「できた」に変わった。
なんて、素晴らしい仕事なんだ。
こんなにも、子どもたちと保護者の皆様と一緒に感動を味わえる自分の仕事が大好きです。
今日という素晴らしい一日は、今まで頑張った彼女へ神さまからの最高のプレゼントです。
僕は思いました。
「辛い」とか「苦しい」というものは、「嬉しい」や「感動」の半分なんだと。
「悔しい」が大きい分だけ、できた時の「喜び」が大きいのだと、改めて学びました。
僕は、キッズフォーユークラブの子どもたちのイイネノートを作っています。
このノートには、みんなの良いところや素晴らしいところや素敵なところが書かれてあります。
彼女のページには、こう書かれてあります。
・笑顔が素敵
・いつも楽しいお話をしてくれる
・お友達に優しい
・ママとパパが大好き
・逆立ちが上手くなった
・側転も上手くなった
・逆上がりもう少し
などなど。
彼女は、本当に素晴らしい子どもです。
諦めずに自分のことを信じることができた彼女に僕は、本当に本当に感動しました。
お母さん、お父さん
本当におめでとうございます。
僕のことを信じて体操教室に通わせていただき、ありがとうございます。
これからも、皆様の期待に応えられるように頑張っていきます!!
諦めなければ必ず夢は叶うからね。
先生と一緒に夢叶えていこうね。
それを証明するために、僕自身が日々学び、一番の実践者であります。
そんな僕が教えている、キッズフォーユークラブの体操教室って、半端ないって。
せーの、いいねー!!!
今日はキッズフォーユークラブの子どもたち、どんな夢を見ているのかな?
すべての方に感謝。
最後に僕は、11月22日午後11時22分に宇宙一の嫁と婚姻届を世田谷区役所に提出しました。
人生、最高です。
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